タフィ・ローズを捜しています

最愛の野球選手であるタフィを超える選手を捜しながら、80年代、90年代のプロ野球の記憶などを記録していきます。

吉井コーチに会いに鴨川へ 2019年ロッテ秋季キャンプ訪問の記録

2019年11月末。

各チームともファン感謝祭の感想や移籍の話題でもちきり、試合はないけれど野球ファンの心中は騒がしい時期ではないだろうか。私も御多分に洩れず、大好きなオリックスのステフェン・ロメロ選手の去就が気になって仕方がないが、あえて今は語らず、人生初のプロ野球 秋季キャンプに出向いた時のことを記録したい。 

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行き先は、オリックス・バファローズのキャンプ地である高知と大阪・舞洲

ではなく、千葉県は鴨川市。そこでキャンプをはるのは千葉ロッテマリーンズだ。オリックスファンの私がなぜロッテキャンプへ?という疑問の答えはタイトルの通り。2018年シーズンから同チームの一軍ピッチングコーチを務める吉井理人氏を間近で拝見したかった。

吉井コーチ目的、いわばヨシモクである。

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同氏はNPBMLBで活躍を重ねた、大好きな近鉄OBの一人である。現役時代もさることながら、コーチを務められる近年のスタイルがとてもかっこよく、近鉄OBという要素を抜きにしても熱視線を送る対象になりつつあった。

本来であれば、私が一番力を入れて応援するオリックスのキャンプ見学に行けばいいのだが、オフシーズンのアクティビティには時間と旅費をかけられない事情(来季のファンクラブ費用に13万円支払った)がある。

東京から日帰りで行ける鴨川は、近鉄OBと野球要素に触れるという目的を果たすには格好の場所かもしれない。たとえヨシモクでも、人生でロッテのキャンプを見学できるのは、貴重な機会ではないか。

そう思い立ち、東京駅前から鴨川行きのバスに乗り込んだ。

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東京湾アクアライン通過中の景色がとてもきれいだ。

バスに揺られること2時間強、JR外房線 安房鴨川駅に到着。運賃は2,500円。

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東口からキャンプ地行きのバスが出ていることを球団サイトでも確認していたが、本数が少ないのと、待ち時間のロスをなくすためにタクシーで向かうことにした。走行時間は10分程度、運賃970円。悪くない。

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午前10時過ぎ、人生初の秋季キャンプ地に到着。

おじゃまします!

 

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まずはブルペンを見学。

久しぶりにプロ野球選手の投球を間近で見学するのは、チームを問わずワクワクする。オフシーズンに聴く鋭い投球音は気持ちが良い。

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そして吉井コーチ!ネット越しでもかっこいい!

 

しばらくブルペンを堪能してから、野手が練習するメインスタジアムも見学した。

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中央に写るのは、富山サンダーバーズ時代からひそかに応援する、育成契約の和田選手だ!来季はぜひとも背番号二桁デビューしてほしい。

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室内練習場はこんな感じ。

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投手陣はフィールドに移動して練習開始。こちらでもコーチに熱視線を送る。オールドスタイルがまたかっこいい。

ランニング、体幹レーニングなどを一通り見学しているうちにランチタイムに。選手とコーチが移動する時間がやってきた。

吉井コーチにサインをいただくチャンスがあれば…と選手通路付近で待機してみると、

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みるみる選手サイン対応列ができていく。

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うおお…

ロッテの若手選手のサインをいただきたかったが、私はあくまでもヨシモクのオリックスファンだ、グっとガマン…私が選手のサイン列に並ばなければ1人分の時間が早まるわけだし、少しでもロッテファンのじゃまにならないように吉井コーチの移動を待つことにした。

人だかりができ始めて2分後ぐらいだったか、お目当てのコーチがフィールド出口に近づいてきたところで、勇気を出して声をかける… 

「吉井コーチ!サインお願いできますカッッ!!!」

緊張のわりには噛まずにしゃべれたぞ!という安堵も束の間、吉井コーチから

「これから大事な時間なんヨ…あとで戻ってくるから。」

と、お箸でごはんを食べるジェスチャーをしながら、ちゃんと目を見ながらやさしくお断りされてしまう。

断られたことよりも、お箸のジェスチャーと有田弁がチャーミングすぎることにショックを受けてしまい、口を半開きにしたまま、何も言えずにその場に立ちつくしてしまった。

 

(ノックアウトや…)

 

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ずっと立ち尽くしているわけにもいかないし、私も小腹が空いたので、軽食をとることに。施設内には出店があり、練習場から徒歩3分程度のところにコンビニもあるので食料調達には不便しない。


そうこうしていると、ランチを終えられた吉井コーチが選手移動通路に姿を現した。 

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サインと写真をお願いするファンは他にも多く、吉井コーチの人気ぶりがうかがえる。私も再チャレンジのために列に加わった。

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ヒェ…だんだん近づいてくる…


お箸のジェスチャーにノックアウトされたあの時から小一時間後、

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ヨシモクの念願、叶ったり。

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近鉄時代のカードにサインをお願いすると、「おおーー?」と反応してくださったのもうれしかった。

吉井コーチ、ありがとうございました!

 

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その後、14時過ぎまで練習をじっくり見学。

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別のフィールドでも吉井コーチの姿を目に焼き付け、キャンプ地をあとにした。

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ありがとう鴨川総合運施設…おじゃましました! 

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安房鴨川駅からまたバスで東京に戻る。

いい一日だった。 

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さて、今回キャンプ地に実際出向いて、吉井コーチが多くのロッテファンに支持されていることがよくわかった。サイン列の長さに加え、「吉井さん、コーチとして5年契約してください!」「吉井さんいないと困ります!」という声をかけるファンも多く見かけた。

SNSでサーチしてみても、吉井コーチの指導にポジティブな意見を持つファンが大半だという印象を受ける。指導以外でも気さくなファンサービスがとても評判なようで納得だ。ここまで人気があるコーチがチームにいるのは、うらやましくもある。

 

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ヨシモクと称して吉井コーチメインで見学をさせていただいたと同時に、若手投手の勢い、鋭さを素人ながらに垣間見ることができた。

2020年のロッテは、対戦相手として従来以上に手ごわい相手になりそうな予感がする…おてやわらかに、何卒。

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以上が、2019年千葉ロッテマリーンズ 秋季キャンプ訪問の記録だ。

春季キャンプは開幕直前の熱気と緊張感をともなった「ワークアウト」感が強いのに対し、秋季キャンプはじっくり調整・じっくり「ワークイン」に取り組むといった感じがして、ファンも春季のテンションよりもゆったりと見学できるのかな、という印象を受けた。

なんにしても、オフシーズンの野球成分補給活動は楽しい。

来季もまた鴨川キャンプ見学できればいいなと思うし、時間と費用に余裕があればオリックスの秋季キャンプにも出向く機会を設けたいと思う。

 

 

記録はつづく

 

 

訪問日:2019年11月10日(日)