タフィ・ローズを捜しています

最愛の野球選手であるタフィを超える選手を捜しながら、80年代、90年代のプロ野球の記憶などを記録していきます。

阪急電車に乗って、阪急ブレーブス戦を観に行けば

 

2018年、私の野球観戦ライフに空前の阪急ブレーブス・ブームが巻き起こった。

  

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ゴールデンウィークに開催された復刻試合イベント・KANSAI CLASSIC 2018。阪急時代のビジターユニフォームで行われた試合に出向き、ライトスタンドで阪急時代の選手応援歌を熱唱した。

 

また京セラドームでロベルト・バルボンさんと写真を撮っていただく機会にも恵まれた。

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バルボンさんは阪急の元選手で、引退後も精力的に野球に携わりご活躍を続けられた伝説の助っ人である。オリックス球団職業イベントでグラウンド見学時にお会いでき、大変ありがたいことにバルボンさんから「一緒に撮ろか?」とお声がけいただき撮影に至った。

目元は隠すが、憧れの方に会えて嬉し泣きでのツーショットとなった。 

 

また京都で開催された復刻試合にも足をはこんだ。 

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西京極にあるわかさスタジアムの、自由すぎる外野自由席。

 

試合結果をみてみると、2018年、オリックス・バファローズが阪急ブレーブスとして戦った時の勝率は7割5分。阪急ユニフォームを着るとオリックスナインは強くなるようだ。

こんな具合で、2018年は、阪急ブレーブスにまつわる楽しい出来事が多い "阪急イヤー"となった。

 

なかでも京都での観戦経験は格別だった。 

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KANSAI CLASSIC 2018から約3週間後、京都市右京区わかさスタジアム京都で、今季4戦目の阪急ブレーブスvs千葉ロッテ戦が行われた。

この前日と前々日は、ほっともっとフィールド神戸で2戦というスケジュール。私はどちらも観戦して、神戸から電車で京都へと向かう計画を立てた。まっさきに選択した交通手段は、阪急電車での移動だった。

 

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阪急ユニフォーム(のTシャツ)を着込んで、阪急電車に乗る。

そして阪急ブレーブスの本拠地・西宮スタジアムがかつて存在した、西宮北口駅を通過。

shibata-pro.hatenablog.com

前年に球場跡地訪問した時の思い出もあいまって、関西地方でも屈指の上品さを誇る阪急電車の車内でひとり興奮をおぼえた。

 

それだけではない。西京極で阪急応援団 元団長の今坂喜好さんにお会いすることもできた。

今坂さんをリアルタイムで知る世代は限られてくる。私自身も球場で実際に応援している姿を観ることはかなわなかったが、昭和の関西パ・リーグを語るうえで欠かせない人物であり、ずっと興味を持っていた。

 

<参考記事>

bunshun.jp

 

上の記事を書かれた、野球好き芸人のかみじょうたけしさんと一緒に観戦されていたのを後で知ったが、私がお会いできたのは、試合後の球場から少し離れた路上だった。

あまりに突然の遭遇。タクシーをつかまえようとしておられたこともあり、写真などはお願いできなかったが、

「団長…お会いできてうれしいです」

とだけお伝えすると、やわらかい表情でゆっくり会釈をしてくださった。

私はその場を離れた後も、緊張とうれしさで、しばらく身体が震えていた。

 

阪急ユニフォームを着て、阪急電車に乗って阪急の試合を観に行き、阪急の応援団長に遭遇する。それも2018年に。

初夏の西京極の夕暮れ時。いつも行っている都市部の球場とはまた違った、田園と住宅街を流れるぬるい空気に包まれて、ちょっとだけ泣いた。

  

昭和の関西パ・リーグの足跡と記憶をたどるのが好きな身としては、時を経てこのような素晴らしい経験ができてとてもうれしかったし、より一層、自分がリアルタイムで経験できなかった阪急球団への興味と愛情が湧くことになった。 

複数球団をバックグラウンドに持つオリックス・バファローズというチームを応援していると、その分、楽しみ方も増えるものだな、と実感した。

私は元近鉄ファンだけれど、この復刻試合やイベントがなければ、阪急ブレーブスに興味を持つこともなかったと思う。いろんな意見や旧ファンの感情はあるとは思うが、私のような「知らない世代」をも魅了するきっかけになることもある。どんどん復刻関連の催しをやってほしいと思う。

 

2017年はバファローズ応援再開の年、

2018年は阪急ブレーブス・ブームの年。 

きたる2019年も、大きな収穫があることを願って。

例えばオリックスが優勝するとか。

  

 

記録はつづく