タフィ・ローズを捜しています

最愛の野球選手であるタフィを超える選手を捜しながら、80年代、90年代のプロ野球の記憶などを記録していきます。

プロ野球カード記録 その15

筆が進まない。

開幕直前でソワソワしているというのも理由の一つであるが、ほんの数日前に発表されたイチロー選手引退の事実がけっこう心にキているからだ。

さみしさや感謝など、いろんな気持ちがごっちゃになって言葉が追い付かず、あえて「キている」と表現しておきたい。

 

というわけで、今日の野球カード記録は、イチロー選手特集!

といきたいところだが、大スター選手にもかかわらずカードの手持ちがこれ以外にない。

 

当ブログはそんなもの。

 

イチロー選手のカードはないが、彼がオリックス・ブルーウェーブに在籍した時代に、同チームで躍動した選手のカードを記録しておきたい。

・・・

 

 

オリックス・ブルーウェーブ

背番号25

勝呂 壽統

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1994年ベースボールマガジン社製カード。

プロ野球デビューは巨人から。その後ブルーウェーブ近鉄に在籍後、NPBおよび独立リーグ各チームでコーチとしての実績を積まれてきた、「いぶし銀」の呼び名が似合う方だ。

ちなみに右下にかすかに写る、スライディングしているマリーンズの走者は西村現オリックス監督である。

現在はオリックス・バファローズの一軍内野守備・走塁コーチを務める勝呂氏。

カード発行時の背番号のサインが入っているが、これは実は、最近になって、ありがたいことにご本人からいただけたサインだ。

昔のカードに、20余年の時間を経て、今サインをいただける。ちょっと不思議なタイムスリップ感があり、またご縁がとてもうれしかった。

 

同様のカードをもう一枚記録したい。

 

 

オリックス・ブルーウェーブ

背番号33

平井 正史

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1994年ベースボールマガジン社製カード。

現在はオリックス・バファローズ一軍投手コーチを務めておられるが、こちらも最近ご本人からサインをいただく機会に恵まれた。

ドキドキしながらカードを手渡したら、昔のご自身の写真を見て「…若ッ!!」と一言つぶやきながらペンを走らせてくださった。

このカードは同氏がルーキーイヤーのもの。「今もまだまだお若いし、かっこいいですよ」と気の利いた会話ができればよかったけれど、いかんせん緊張のため「ヴェ…ア…ありがとうゴザイマスッッ」と言うのが精いっぱいだった。

 

当ブログ主はそんなもの。

 

そんな不甲斐なさはさておき、サインをいただいた両氏にはあらためて感謝である。ありがとうございました。

球場の空気感や試合の思い出、また野球以外の、自分が若かった頃の記憶をも含んだ当時のカードに、今、第二・第三のステージに進まれた元選手方にサインをいただけて、時を超えた、良い経験ができた。

 

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「昔」のカードに「今」の記憶を上書きし、そして「今」と「これから」を担う選手のカードが追加されていく。

野球ファンとして幸せなコレクションができているように思う。

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 さて、無理やりながら、冒頭のイチロー選手の話題に戻そう。 

 

手持ちの束の中には同氏のカードがない。

しかし、仮にイチローカードがたくさんあったとして、このブログであれこれ言ったところでやはり「言葉が足りない」状況に陥っていただろう。

彼はそれぐらい偉大な存在で、「現役引退」という既存の言葉と概念を超えて、新たな「何か」に進化/深化した姿を見せてくれると期待している。

その姿が明らかになる時、私は「フジーデラでイチローをこっぴどくヤジったんやで」とドヤ顔で、昔話の記録ができればと思う。

 

あるいは、近日行われる米国での引退セレモニーで引退を撤回したりしないだろうか。オリックスに現役選手として戻ってきたりしないだろうか。

 

そんな「まさか」を実現し続けた存在だよ、イチローは。

だから私はまだ「お疲れ様でした」と言わないでおく。

 

 

記録はつづく