タフィ・ローズを捜しています

最愛の野球選手であるタフィを超える選手を捜しながら、80年代、90年代のプロ野球の記憶などを記録していきます。

私とヤクルトと明治神宮野球場 Swallows Dream Game開催によせて

私は明治神宮野球場と、東京ヤクルトスワローズに多大なる恩義を感じている。 

両者は、"今"の野球ファンとして生きる礎を築いてくれたからだ。 

 

あの頃の選手に会えるDream Game 

大阪出身で阪神近鉄を応援していた私が、大学進学をきっかけに上京して今年で19年。ちょうど大阪・東京で暮らした年数が半々になりつつある。

日頃から、当ブログや各種SNSで話題にするのは、オリックス・バファローズパ・リーグのことばかりであるが、私はセ・リーグではヤクルトを応援している。

関西球団を主に応援してはいたが、90年代野村ヤクルトは対戦相手として脅威だったし、フジテレビをはじめとしたメディアに選手が出演する機会も多く、「洗練された都会の強いチーム」のイメージが強くてこどもながら密かに憧れを抱いていた。www.yakult-swallows.co.jp

当時のOB選手を含むスターが一堂に会し、試合を行うSwallows Dream Gameは、なんとしても生で観戦したく、チケットも早々に手配した。

 

ヤクルトファンとしての目覚め

私がヤクルトファンになった経緯を書いておこう。 

2000年代のリーグ再編問題勃発と球団消滅に加え、大学卒業・就職というライフステージの変化が原因で、10年以上野球観戦から離れていた私に、2015年、かつて恋こがれたタフィ・ローズが富山の独立リーグに電撃復帰したという報せが届き、再会を果たす。

shibata-pro.hatenablog.com

富山での観戦を終え、

「せっかくだから、東京でも球場に行ってみようか」

と思い立ち、仕事帰りにふらりと立ち寄った神宮球場

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並ぶことなく当日券が安価で買えたし、外野自由席と言いつつも、内野に近くブルペンの丸見えの良席で、久しぶりのNBPの試合を楽しめるのか!とワクワクした。

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アクセス良好、都会の真ん中にある球場なのに、控えめなスタンド規模、旧い造り、観客もまばら(2015年7月時点。今はこのかぎりではない)な雰囲気が、今はなき藤井寺球場にどこか似ていて、とても気に入った。

 

「今日も行くか…」

またも当日券を買って再訪した神宮球場

たまたま、試合前に古田敦也氏の野球殿堂入りセレモニーが行われた日で、それに合わせて、ビジョンに2001年日本シリーズ時のオーダーが復刻表示されたのだ。 

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かつて応援していた近鉄の最後の黄金期のオーダー。

ついこないだ富山に会いに行ってきたローズの名前もあって泣きそうになった。

 

たまたま。単なる偶然。

言ってしまえばそれまでだが、

「もう一度、野球を観れば?」

という啓示を受けたような気がしてならなかった。

 

 

「この球場に通おう」 

これ以降来場頻度がぐっと上がり、8月、9月は行ける限り、神宮球場でヤクルト戦を観戦した。

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自分の意思で東京に住まい、自分の意思で東京ヤクルトを応援すること。ラッキーセブン、得点時、勝利時に応援傘を振ることで、住民票以外の、東京人としてのアイデンティティを得た気がしてうれしかった。

 

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順位を意識することもなく観戦を重ねているうちに、この年、ヤクルトはリーグ優勝を果たした。

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かつて野球を観ていた頃にはなかったクライマックスシリーズも、しくみがよくわからないまま観戦し、日本シリーズ 対ホークス戦では山田哲人選手のホームラン3連発も目の当たりにした。観戦復帰まもなく、プロ野球のフルコースを堪能することとなった。

 

たまたま。単なる偶然。

言ってしまえばそれまでだが、

「もう一度、野球を観れば?」

という、あの日の啓示に従ってよかったと心から思った。 

 

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オフシーズンでも神宮球場という場所に居たくて、大学野球を観戦しに行ったり、翌年からファンクラブ・スワローズクルーにも抜かりなく入会し、他球場でのビジター試合にも出向くようになった。 

・・・ 

「野球の試合を観る」「野球場に行く」ことが再び日常に組み込まれ、フットワークも比例して軽くなっていった。

shibata-pro.hatenablog.com

そして2017年、京セラドームに出向いて観戦したKANSAI CLASSIC 2017にて、かつてローズが在籍していた大阪のチーム、バファローズ応援再開ののろしが上がることとなった。 

 

かくして、セ・リーグヤクルトスワローズパ・リーグバファローズを応援する野球ファンとして生きる今に至る。 

ふらりと立ち寄った神宮球場と、電光掲示板。そして奇しくも同年優勝という大活躍を見せてくれて、野球観戦の興奮を思い出させてくれたヤクルトというチーム。これらがなければ野球場に通う趣味に立ち戻っていなかった可能性は大きい。

2チームを応援するいわゆる「兼任」状態に、たとえ眉をひそめられようと、私は明治神宮野球場と、東京ヤクルトスワローズに多大なる恩義を感じている。

 

Swallows Dream Gameは夢のままに

さて、当記事執筆時点より約1週間後に開催されるSwallows Dream Game。

"今"のヤクルトファンとして、そして、都会の強いチームとして憧れていたこどもの頃の自分の、両方の夢をかなえるような最高のイベントであるが、なんと仕事の都合で行けなくなってしまったというオチである。

 

ズコーーーーーー…!

無念…

 

しかし仕事をして、稼いだお金で思う存分野球を楽しんでいるわけである。大好きな野球に生かされているが、それ以前に仕事あっての野球観戦なのだ…

と自分に言い聞かせているが、血の涙は止まらない。

 

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90年代に書かれたと思しき「オマリー 飯田へんな顔」の落書き


Swallows Dream Gameの観戦は夢となってしまったが、2019年シーズンはまだまだ続く。

2019年のあとも、「あの日の啓示」と恩義を忘れることなく、野球観戦の旅をまだまだ長く続けるつもりだ。

 

 

Dream Gameを観戦される皆様、私の分も楽しんでください!

 

 

 

記録はつづく