プロ野球カード記録 その19
2019年7月11日に開催された、スワローズドリームゲーム。
チケットも確保して、観戦を楽しみにしていたにも関わらず諸事情により行けなくなったことを、今でも引きずっている。
行けなくなったかなしみゆえ、しばらくSNSやスポーツニュースでも、なるべくドリームゲーム関連の話題は見て見ぬふりをしていた。しかし目をつぶり、耳をふさいでいても
「ノムさんが打席に立った」
という強烈なキーワードがたえず流れてきて、私の心を揺さぶった。
野村ヤクルト時代の教え子複数人にからだを支えられていたが、バッターボックスでスイングした時はほぼ独力だった話も流れてきた。野球好きとして、ヤクルトファンの端くれとして、そんな光景は生で観戦していなくても胸がいっぱいになってしまう。
その打席、主に支えていたのはこの選手らしい。
当ブログのカード記録では、いつもはチーム名・背番号・登録名をテンプレートのように記載するようにしているが、この選手の場合は不要だろう。
ヘルメットのYSのロゴ、ストライプのユニフォーム、そしてなによりメガネをかけたこの笑顔。「ヤクルトのアイコン」ではないか。
ヤクルトでの活躍もさることながら、個人的には2001年日本シリーズでの、古田vsローズの頭脳戦がまっさきに思い出される。あのシリーズでのリードは鮮やかだった。
それにしても2001年なんて、アラフォーの私の人生において「わりと最近のこと」に分類されがちだが、もう20年ちかく前の話なのか。
1992年ベースボールマガジン社製カード。
前年、首位打者のタイトルを獲得したことをしめすカードだ。
成績や受賞歴などの経歴はひろく知られているところだと思うが、2004年に勃発した球団再編問題での、史上初ストライキを敢行した姿は純粋にかっこよかった。
件のドリームゲーム直後、希望を込めて「近い将来スワローズ復帰、あるんじゃないか」とささやく人は少なくないように感じるが、実際どうだろう。
最近のお姿をみても、老け込んでいる感じは一切しないし、むしろこのカードより若返ってるような印象すら受ける。長く野球界で活躍してほしいと願う選手の一人である。
ドリームゲームつながりのカードを続けて記録しよう。
背番号53
福地和広
1994年製ベースボールマガジン社製カード。
現在、ヤクルトスワローズ二軍外野守備走塁コーチを務める、福地寿樹氏のルーキーイヤーのカードだ。
広島、西武を経て2008年にスワローズに入団、同年、翌年とつづけて盗塁王のタイトル獲得する活躍をみせた。私自身が野球観戦復帰する2015年以前に現役引退されているが、spora時代からのつば九郎ブログの常連の「ふくちくん」であることや、コーチとしての姿を神宮でよく拝見していたため、個人的にはヤクルトの選手・コーチとしてとてもなじみ深い存在だ。
現役引退からそんなに年数が経っていないとはいえ、あいかわらずシュっとしたお姿で引き続きヤクルトに関わられており、うれしい限りである。
1992年ベースボールマガジン社製カード、2名の選手が同時に撮影された「コンビネーションカード」だ。
この2大投手もそろってドリームゲームで野村監督・古田ヘッドコーチのチーム「GOLDEN 90's」のメンバーとして出場されていた。
カード裏面に書かれたとおり、この2投手は90年代初頭から活躍を重ねていたし、もっともこのカード発行年の92年、ヤクルトは野村采配のもと、14年ぶりのリーグ優勝を果たしている。
この92年優勝の瞬間を鮮明に覚えている。今でこそ東京に住むヤクルトファンとして息をしているが、当時は大阪で阪神ファンとして中継を観ていた。余談だが、監督の胴上げがはじまり、他選手の2倍跳躍する飯田哲也選手の姿もはっきりと覚えている。
阪神も優勝に手が届きかけていた年で、負けてくやしい思いもあったが、ヤクルトに対してはこどもながらに「なんだこの強いチームは!」と畏怖と憧れが芽生えたのも事実だし、このカードの2投手においては、打てない、勝てない、対戦したくない、敵ながら素晴らしすぎる野球選手といったイメージが強かった。
振り返ると、よくこんな素晴らしい投手が揃っていたもんだなと感嘆するし、投手以外もヤバい(もちろんいい意味で)選手が在籍していたなあ、と改めて感じる。GOLDEN 90'sの名前は伊達じゃない。
胴上げで跳躍していた飯田選手もそろって出場していたドリームゲーム。やはり生で観たかったという思いとくやしさはしばらく消えないだろう。試合やセレモニーの様子を全編納めたDVDをぜひ、販売してほしい。
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当ブログでは同ゲームに出場された選手のうち、ほんの一部を振り返るにとどまるが、私がこどもだった頃に心おどらせ、また大人になって観戦再開した時に感動をくれたすべての選手・関係者の皆様が、このあとも長く各方面でご活躍されますよう。
また現役選手方も健やかに、全力で後半戦に臨めますように。
がんばれ東京ヤクルトスワローズ。
記録はつづく