神戸の野球場が私をひきつける
昔、球場で配布されていたポケット日程表が出てきた。
1995年 グリーンスタジアム神戸を本拠地としていたオリックス・ブルーウェーブ時代の日程表だ。
右から時計まわりに、イチロー選手、山田久志コーチ、田口壮選手、星野伸之投手、小川博文選手ときて、真ん中は野田浩司投手だろうか。
一軍日程表、ウエスタン日程表に入場料案内。「藤井寺」で試合が行われていた時代。
1ページに収められたメンバー表。ちっちぇーけど、ブルーサンダー打線を支えた打者に、ピッチャー陣。コーチだってそうそうたるメンバーが揃っている。
この日程表は、昔からいろんな球場で観戦していた知人からもらったもので、私自身はグリーンスタジアム神戸で観戦した経験はなかった。
オリックス・バファローズを応援し始めて、初めて訪れたのは2017年のこと。名前は「ほっともっとフィールド神戸」に変わった後だった。
かつて「グリーンスタジアム」の名を冠していたことに納得できる、きれいなフィールドに感動した。
周りに高い建物がないせいだろうか、空が広く感じられた。
夕方からの空の色もすばらしかった。
神戸常連の方にはおなじみなのだろうか、ほっともっとフィールドの空は紫色に暮れていくようだ。
野外でみるホームチームのビジョン。京セラドームとはまた違った趣がある。
(画像は2020年から楽天イーグルスに移籍したロメロ選手。新天地でご活躍されているようでなによりです...泣...)
ブルペンも丸見えで、独特な待機スペースにちょっとびっくりした。
絶対また来るから…!と決意させる、試合後のグリーンのスタジアム。
毎年最低1試合は、この球場で観戦するようになった。
・・・
7月から有観客での試合が再開される。
少しずつ、元のプロ野球観戦ライフが戻ってきつつあることと、それでもまだまだ我慢が続くことを重々理解していても、私はやはり、野球場の外野スタンドで応援歌を歌って、グッズを掲げて観戦したい。
勝ち試合では二次会~試合後の飲み会などのお祭り騒ぎができる。
負け試合でも、なかばヤケクソで応援歌を歌って発散できるし、帰りの電車で喜々とする対戦相手のファンを羨ましがりながら、とぼとぼ帰ることでその試合を完結できていた。
無観客試合を自宅で観戦する場合、それらがないため、勝敗という結果だけを突き付けられて、気持ちを発散する方法がないから辛い。
なかなか勝てないチームを応援していると、特にそう思う。
ウキウキしながら日程表をみて、現地観戦計画を立てられる日が来るのはいつになるだろう。
「今は我慢」。それでも2020年シーズン、1試合でもグリーンスタジアム神戸もとい、ほっともっとフィールドで観戦できることを願ってやまない。
記録はつづく