タフィ・ローズを捜しています

最愛の野球選手であるタフィを超える選手を捜しながら、80年代、90年代のプロ野球の記憶などを記録していきます。

新庄剛志、もれなくお得なスーパースター

2020年12月7日に明治神宮野球場で行われた、NPB12球団合同トライアウトに参加した新庄剛志氏に寄せて、思いつくまま記録しておきたい。

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新庄剛志氏。

ここから先は敬愛の念をこめて、剛志と呼ぶことにする。

私がこどもの頃に同氏のファンになって以来、ずっとこの呼び方をしてきた。

アンネの日記」の真似をして一冊のノートを「剛志」と命名し、毎日「Dear剛志」から書き出す日記もつけていたぐらいだ。いい意味で(?)気持ち悪い、野球好きなこどもだった。

shibata-pro.hatenablog.com

トライアウトは平日の午後の開催だった。私も仕事をしながら速報やSNSで剛志の最新情報をチェックした。

www.nikkansports.com

ユニフォーム姿の剛志の画像だけで十分感動してしまった。

打撃面では、タイムリーヒットという結果もきっちりと残した剛志。

報道陣にポーズをとる様子もSNSで流れてきたり、またフィールドを去る際には一礼をしたという報道にも心が躍った。

 

トライアウト終了後のインタビューでの「剛志節」もよかった。

「自分が打席に立っていることに感動した」

「小学校の頃、空き地で野球やってるような気持ちに戻れた」

「打席に立った時、野球やってる!!って気持ちになれた」

「ここに立つことが、パフォーマンス」

というコメントを繰り出していたが、剛志、それはこっちのセリフだよ…と言いたくなった。

 

剛志が打席に立っていることに感動し、

甲子園に赤いリストバンドで颯爽と現れた剛志に圧倒された小学校時代の気持ちを思い出し、

剛志が野球やってる!!って気持ちになれたし、

そこに剛志が立つことがパフォーマンスだと感じた。

剛志本人と気持ちを共有しながらトライアウトを見守ったような、一体感があった。

同じように感じた剛志ファンは他にも多くいたのではないだろうか。

 

・・・

パンデミックの影響で、無観客で催行された2020年のトライアウト。インタビューでは剛志自身も、無観客なのが残念といったコメントをしていたが、実は観客はいたのだ。

ファンが球場周辺で密状態になるのを避けるため、開催場所は非公開だったと聞いているが、それでも神宮近辺にかけつけた剛志のファンは多かったようだ。

神宮球場の向かいにある日本青年館ホテル。客室からはフィールドの様子を見られることで野球ファンの間では有名だ。

nippon-seinenkan.or.jp

このホテルの窓に「新 庄」のパネルを貼りだして応援するファンもいたことを知り、同じ剛志ファンとして、めちゃくちゃうれしくなったし、感謝の気持ちを伝えたくなった。

ありがとう、剛志ファン...最高だよ、剛志ファン…

 

・・・

私が剛志熱に目覚めたのは小学校5年生の時。

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限られたお小遣いをやりくりしたり、誕生日などの特別な機会にねだって買ってもらったグッズは今でも大事にとってある。

あの時から約30年。野球好き女子小学生だった私が40歳を手前にして、いまだに剛志が心をかき乱す存在であることに、感動とよろこびを隠せずにいる。

 

プロ野球ファンとして生きていると、「〇〇選手のことは、××時代(高校時代、前チーム時代など)から応援していたから。」といった、歴の長さで選手愛を競うようなファン同士の発言を耳にすることが時折ある。

剛志にいたっては、もうそんな「××時代から」なんて小さいスケールに収まらない存在ではないだろう。

西日本短大付属高校時代、阪神タイガース時代、メジャーリーグ時代、日本ハムファイターズ時代、ひいては引退後の期間含め、どの時点でファンになったとしても、「剛志のファンになったことそのもの」がもれなくお得な経験になりえるスーパースターだと信じている。

 

こんな野球人が他にいるだろうか。

 

ぜひこのスーパースター獲得に乗り出す球団があってほしいと願うばかりである。

 

 

記録はつづく