タフィ・ローズを捜しています

最愛の野球選手であるタフィを超える選手を捜しながら、80年代、90年代のプロ野球の記憶などを記録していきます。

野球殿堂博物館に行きたい

外出自粛ムードが緩和されたら、行きたい場所がたくさんある。

野球場での試合観戦を再開させたいし、大阪に出向いて、南海ホークスメモリアルギャラリーを訪れたり、また野球に関係なく、離れた場所に住む友人と遊んだり。カラオケもしたい。

挙げだすときりがないが、水道橋は東京ドームに併設された、野球殿堂博物館も、足を運びたい場所のひとつである。度重なる緊急事態宣言発出のために、当記事執筆現在、同博物館は休館中となっている。

そんな折にブログエントリとして取り上げるのは適切か?という躊躇はあるが、繰り返され、長引く宣言が解除したらまた絶対行きたい、という思いも込めて、博物館見学の思い出を記録しておこうと思う。

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長らくプロ野球ファンを自称する都内在住者なのに、初めて博物館に足を運んだのは今からほんの数年前のことだった。

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2017年、元オリックス・バファローズのマレーロ選手が放ったプロ野球通算本塁打100,000号に関する記念展示がをきっかけに訪れた。このマレーロ選手はこのメモリアル弾と同年に「本塁踏み忘れ事件」も起こしていた。懐かしい。

博物館が冠するその名のとおり、野球界で著名な活躍をした選手、監督、コーチ、そして球界の発展に寄与した人物の功績を顕彰するために創設された「野球殿堂」が主な施設で、そこに併設されるかたちでプロ、アマ、野球日本代表、歴史などに分かれた展示がある。極めておおざっぱな説明なので詳細は公式サイトを。

https://baseball-museum.or.jp/exhibitions/

NPB関連の展示だけというイメージが強かったが、機構、組織、リーグのしばりはなく、日本の野球に関連したオールラウンドな情報を楽しめる場所で、主にオフシーズン中の野球成分補給のために、よく足を運ぶようになった。

ここ最近で特に印象的だった特集展示について記録しておきたい。

 

鶴岡一人と南海ホークス展示

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同監督が采配を振るっていた時代の野球を知る世代ではないが、南海ファンの父親の思い出話によく登場し、またこの展示がされた2020年には、同監督のもとで活躍した野村克也捕手...ノムさんが逝去されたこともあり、この監督の名前を耳目にする機会が多かったように思う。

バットやグラブなどの展示品もさることながら、映像展示で放映されていた1959年、1964年の日本シリーズのビデオを観る機会がえられてうれしかった。背番号19のノムさんもスクリーンの中で躍動していた。(撮影禁止のため画像はなし)

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ノムさんと名バッテリーを組み、鶴岡監督からも可愛がられ、後年は南海ホークスおよびダイエーホークスの監督も務めた杉浦忠投手。

めっちゃ投げてるやん。そらMVPになるやろ。

この展示を見たのが2020年12月19日。正月、大阪に帰ったら父とこの話題で盛り上がろうかと思っていたが、東京も大阪も感染者増のためそもそも帰省ができなくなった。

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当時、支援者募集中だったおかえり!ノムさんクラウドファンディングポスターを確認して、この日は帰宅。

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そして間を明けずに、またも水道橋へと足を運ぶ。今度は、これだ。

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近鉄バファローズ 猛牛戦士たちの記録展示

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西本監督、仰木監督のユニフォームや帽子展示。

この近鉄トリコロールは、唯一無二の、バランス、カラーリングだと思う。

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歴代球団旗、野茂投手をはじめとした歴代選手のユニフォーム展示に、中央のビジョンで10.19の試合映像が放送されていた。自分と同様に、食い入るように視聴する来訪者が多かったように思う。

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10.19の時はこども過ぎて記憶にないし、90年代半ばから藤井寺球場に通い始めた、浅い近鉄ファンの私でも、この猛牛マークを見ると、無条件に"たぎる"ものを感じてしまう。タイムマシンであの頃の藤井寺に戻れたらなあ、とすら思ってしまう。

まだ近鉄球団があった頃に大阪を離れ、またコロナのせいで気軽に大阪に帰れなくなった時勢だからこそ余計に、このマークを目にすると、大阪が恋しくなる。

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そんなことを思いながら、近鉄展示を見学し終え、

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別室で展示されていた、野球報道写真展2020 も楽しんだ。(内部は撮影禁止)

来場者が展示されている報道写真から1点選んで投票する企画が催されていて、私はオリックス・バファローズの西浦颯大選手がフェンスにクラッシュしながらキャッチした瞬間を写した写真に一票投じた。

西浦選手は現在、難病治療手術後のリハビリに励まれている。私をはじめ、多くのファンは現役選手として復帰すると信じている。この時投票した写真のように、また野球場でファインプレーを見せてほしい。

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近鉄展示、野球報道展示を見学したあとは、前日に閲覧予約を済ませておいた、図書室へと向かった。

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(画像はいずれも撮影許可済)

殿堂博物館の図書室は、画像のとおり、野球関連の雑誌をはじめ、各球団の歴代ファンブックなど、市中の本屋や図書館では入手しづらい書籍も閲覧できるという、野球ファンにとってウハウハライブラリーである。

この日閲覧したのは、南海ホークスの展示でも登場した杉浦忠氏の「僕の愛した野球」と、

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近鉄バファローズのファンブックだ。くるりの歌の歌詞にもある、「梨田かっとばせよ」リアル時代のファンブック表紙。

司書の方に申し込むと、各書籍の希望ページの複写にも応じてくれる。

著作権の関係で画像は掲載できないが、私も80年代の近鉄ファンブックの広告ページと、1995年のファンブックから建設中の大阪ドーム(現・京セラドーム大阪)の画像の複写をお願いするなどした。

baseball-museum.or.jp

また休館中の現在でもオンラインレファレンスサービスと、複写の郵送に応じてくださるなど、リモートでもウハウハなサービスを提供されていることに、頭が下がる思いである。

実際利用したときには、司書の方や他の閲覧者とも十分ディスタンスは保てていたと感じたし、そもそも博物館全体が十分な感染対策をとられていたと思うので、一日も早く再開する日が来てほしいと願う。

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以上が、緊急事態宣言発出前に、野球殿堂博物館で特集展示と図書室を楽しんだ時の記録だ。

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自分のちょっとした記録をするために始めたブログでも「緊急事態宣言が発出されていない時のことです」などと説明しないといけない、そんなタイトな時勢が、少しずつ緩和されることを願うのみだ。

 

記録はつづく