オリックスのリーグ優勝ムードを味わいに大阪へ
オリックス・バファローズのリーグ優勝からはや1週間。
本当に優勝したんだな...という実感がやっと沸いてきて、ゆっくり喜びをかみしめる心のゆとりが出てきた。あらためて、おめでとうございます。
ただ、コロナ新規感染者数減少が続いているものの、ふつうならば、選手もファンも同じ場所で祝福できたのになあ、という物足りなさは正直感じていた。
私自身、単身東京在住で、SNSや電話で知人友人とお祝いの言葉を掛け合う機会はあったけれど、お祝いするためのアクションやイベント類がもっと欲しかったので、優勝決定から2日後、日帰りで大阪へ向かうことにした。
まず向かったところは、大阪市は天王寺区、あべのハルカス近鉄本店だ。
オリックス・バファローズ リーグ優勝おめでとうセール|近鉄百貨店
近鉄バファローズを知る世代を中心に「近鉄でオリックスのセールするんかい」という声も多く上がっていたようだが、もうそういうのも、とりあえず今はいいや。
エントランスの装飾を見ただけでテンションが上がる。
店内はどんな感じかというと、
各階、ほぼ全フロアにおめでとうセールの看板が掲げられていて、値引き案内と、ものによっては選手、監督の背番号にちなんだ値段でのセールが催されていた。また店内ではまあまあのボリュームで球団歌「SKY」のBs Girlsバージョンが流されていて、ああ...優勝セールや、ほんまに優勝したんやな、と時折ジーンとしてしまった。
私が特に楽しんだのは、地下の食品売り場だ。
「チーム飛躍に導いた名指揮官」中嶋監督にちなんだお買い得、おつまみ揚げ餃子!
パリパリしてすごく美味しかった。
優勝おめでとう!
「今年大飛躍の2年目左腕」宮城投手にちなんだ価格の巻き寿司。
切り口がきれいで食べるのがもったいなかった。
優勝おめでとう!
乾き物売り場も攻めることに。
おかきが詰め合わせされた、優勝記念袋。お店の方が、撮影するなら、とポジションを整えてくれた。ありがとうございます。
優勝おめでとう!
大阪を代表するカステラの銘店、銀装のカステラとフィナンシェのセットも買った。
優勝おめでとう!
「今年大飛躍のスラッガー」ラオウこと杉本選手にちなんだ昆布の詰め合わせ。親への贈り物にしよう。お店の方が「うちの妹、ラオウのファンなんです、なんか昆布にオリックスのシールでも貼ってればええのにねぇ!」など会話をしながら撮影させていただいた。ありがとうございます。
優勝おめでとう!
他にもお菓子や日持ちする食品をテンション高く買い求めて、そのまま自宅へと配送手配した。
いやー...楽しかった。
京セラドームへ
近鉄デパートをあとにして向かった先は、京セラドーム大阪だ。
優勝後、初めて訪れる京セラドームは、余裕のある輝きを放っているようにも感じた。
グッズショップにも優勝ボードが飾られていて、試合はないのに結構買い物客が訪れていて、おめでとうムードが漂っていた。優勝記念グッズを買いにきたけれど、店頭に並ぶのはまだ先とのことだった。まあいいや、いつ発売だろうが絶対買うだろうし。
そしてスポンサーや関連企業からのお祝いのお花が飾られていた。マスク越しでもわかる、お花の香りでコンコースが満たされていた。ここでも優勝を実感して、ジーンとしてしまう。
迫力の祝い酒。
キャンプ地からのお花も。春季キャンプは有観客で開催されますように。
おっ、ロッテさんからも。ありがとうございます、でも緊張する。
やっぱり緊張する!
けれども、まずは、リーグ優勝、おめでとう!!
藤井寺へ
近鉄デパートのセール~京セラドームで優勝ムードを味わった私には、もう1か所、行こうと決めていた場所があった。
それは、私がかつてバファローズの試合を観ていた、藤井寺球場跡地だ。
「今のバファローズは近鉄でもないし、阪急でも、ブルーウェーブでもない」。以前からの関西パ・リーグファンからそういった声を聞く機会は多い。私自身も近鉄ファンだったことがきっかけで、今のオリックスを応援するようになったけれど、そのあたりのルーツやこだわりは、まあまあ強いほうだとは思う。
しかし、オリックス・バファローズが2021年にリーグ優勝を果たした後は、いったん「元近鉄ファン」という肩書はつけなくてもいいや、という気持ちになった。ただの「オリックス・バファローズのファン」になることができたような気がして、なにかしら、つっかえていたものがストンと落ちたように感じた。
オリックス・バファローズという球団が優勝して完成形になり、近鉄、阪急、ブルーウェーブがいた時代がまたひとつ遠くなったな...という一抹のさみしさがあるのも確かだけど。
ただ私はこどもの頃に、この藤井寺で野球を観たのがきっかけで、今もずっと観戦を続けている。その事実だけでもう十分なのかもしれない。
いつ来ても、跡地に立つこの記念碑は墓石みたいに見えるけれど、私がひとまず描いていた、現在の野球ファンとしての「白球の夢」が叶ったわけだ。
応援するチームは、たとえどれだけ弱くても愛している。でも優勝が持つ力というのは、やはり、計り知れないものがあるな、と実感した。
・・・
球場跡地詣でを終えて一息つく。
さぁ、藤井寺に来たら、ここに寄らずにおれようか。
栗橋氏にも、優勝してよかったよな、という言葉をかけていただいてうれしかった。ちなみに栗橋氏が選ぶMVPはT-岡田選手だそうだ。
自分が応援しているチームが優勝し、そしてその前身球団の4番打者と野球について語る...贅沢過ぎるひとときだった。
しゃむすんは、緊急事態宣言が明けても、今は基本的に、事前予約をした場合だけお店を開けておられる。
また大阪に来るなら、前もって電話してくれよ、と渡された箸袋とともに、藤井寺をあとにした。
・・・
以上が、2021年オリックス・バファローズ リーグ優勝のムードを味わいに大阪へ行った記録だ。
デパートのセール、球場に飾られたお花、藤井寺の元4番打者と盛りだくさんな1日を過ごすことができて大満足だが、まだ試合は残っている。
中嶋監督の胴上げ、今年中にあと2回、目に焼き付けたいものだ。
記録はつづく